金額指定で1,000円から米国株を買えるPAYPAY証券
購入時のコスト(手数料)はどんなものなんでしょうか?
実際にPAYPAY証券で購入した場合とSBI証券で購入した場合とで比較してみました。
当然、PAYPAY証券の方が割高なんでしょうが、どれくらい割高なのか数値的に示してますので、とても参考になると思います。
この記事ではPAYPAY証券の手数料について詳しく解説します。
なぜPAYPAY証券の方が割高になるのでしょうか?
その理由も最後に説明しています。
それでは解説していきます。
PAYPAY証券の手数料は高い?
めざお
公式サイトでは手数料について以下のように説明されています。
米国各証券取引所(NYSE、NASDAQ、ECN)における、当社が指定する情報配信ベンダーを通じて配信される直近の気配値または市場価格を参考に、合理的かつ適正な方法で「基準価格」を算出いたします。
「基準価格」に対し、お客様との取引の時間帯に応じて、下記に定めるスプレッドを、買付けの場合には加算した金額、売付けの場合は減算した金額を、それぞれ「取引価格」といたします。
※上記の取引価格には取引手数料相当額が含まれているため、別途手数料は頂戴いたしません。
① 下記時間帯におけるスプレッドは、「基準価格」に0.5%を乗じた価格とします。
・現地時間 9:30 ~ 16:00
※日本時間 23:30 ~ 6:00 (夏時間:22:30 ~ 5:00)
② ①以外の時間帯におけるスプレッドは、「基準価格」に0.7%を乗じた価格とします。
円貨と外貨を交換する際の為替レートは、外国為替市場の動向を踏まえて当社が決定した為替レートに1米ドルあたり35銭を買付けの場合は加算したレート、売付けの場合は減算したレートがそれぞれ適用されます。
めざお
うーん。なかなかムズカシイですね(笑)
要約するとこういうこと。
でもこんなもん机上の空論なので実際買ってみないとよく分からないんですよ(笑)
ということで今日は2020年11月1日(日)なんですが、読者さんのために実際買って確認してみました。
https://twitter.com/Mezaoku_tweet/status/1322640529872449536?s=20
ということで実際に買った銘柄で手数料について詳細を確認していきます。
以下、2つがポイントになりますのでそれぞれ検証します。
- 買付時の為替レートはいくらか?
- 買付時の株価はいくらか?
この買付時の為替レートと株価がポイントになります。
買付時の為替レート35銭加算は高い?
公式の説明では買付時は市場レートに35銭を加算した価格で買付となってました。
まずそれが本当か確認です。
買付為替を見ると1ドル:105.01円となってます。(上記表の右から2番目)
市場価格はというと1ドル:104.66円なので、公式の説明にあった1米ドルあたり35銭加算と一致してますね。
104.66円(市場価格)+0.35円(35銭)=105.01円
ま、これは一致してないと嘘になりますからね。一致して当然です。
では、この35銭の加算は高いのかどうかがポイントです。
ぼくはSBI証券で米国株を買うときはSBIネット銀行でドルを買います。
確認してみるとSBIネット銀行では1ドル104.73円となってますので、PAYPAY証券より27銭安いですね。
このことからPAYPAY証券で買うときの為替レートは割高であることが分かりました。
買付時の株価は高いのか?
では次に実際に購入するときの株価は高いのか?確認してみます。
購入時の価格は「適正な基準価格に通常時間帯なら0.5%(通常時間外なら0.7%)を乗じた価格」でしたね。
でもこの基準価格は調べようがありません。
なので、市場株価と実際にPAYPAY証券で購入した時の株価を比較してみました。結果は以下のとおり。
銘柄 | 市場(ドル) | PAYPAY証券(ドル) | 割高率 |
---|---|---|---|
マイクロソフト | 202.47 | 203.72 | 0.62% |
フェイスブック | 263.11 | 264.04 | 0.35% |
ペイパル | 186.13 | 187.41 | 0.69% |
ネットフリックス | 475.74 | 479.33 | 0.75% |
スクエア | 154.88 | 155.26 | 0.25% |
これらは2020年11月1日(日)に購入してますので、基準価格に0.7%を乗じた価格になっていると思われます。
PAYPAY証券の購入株価がどれだけ高いのか割高率を計算してみました。(一番右)
基準価格が分からないのでなんともなんですが、市場価格に対する割高率がだいたい0.7%未満なので基準価格は市場価格より少し安めに設定されてそうではありますね。
めざお
意外に株価は良心的だと思います。
PAYPAY証券がどれくらい割高なのか感覚的に分かるように1株当たりの購入価格を表にしてみました。
銘柄 | SBI 購入額 | PAYPAY証券 購入額 | 差額 |
---|---|---|---|
マイクロソフト | 21,204.68円 | 21392.63円 | 187.95円 |
フェイスブック | 27,555.51円 | 27726.84円 | 171.33円 |
ペイパル | 19,493.39円 | 19679.92円 | 186.53円 |
ネットフリックス | 49,824.25円 | 50334.44円 | 510.19円 |
スクエア | 16,220.58円 | 16303.85円 | 83.27円 |
だいぶ視覚的に分かりやすくなりましたね(笑)
1株当たり上記の通りPAYPAY証券の方が割高になります。
ではPAYPAY証券は利用しない方がいいのでしょうか?
そうではありません。
その人の状況によってPAYPAY証券を利用した方が良い場合もあります。
大量に購入するならPAYPAY証券はおすすめしない
何百万、何千万と大きな資金がある方はPAYPAY証券での購入はおすすめしません。
前述のとおり割高なので大量に買うのであれば、SBI証券や楽天証券などの通常の証券会社で買うことをオススメします。
PAYPAY証券がおすすめなのは以下のような方です。
- 資金が少ない
- 毎月1万円くらいを投資したい
- 金額指定で買いたい
- 簡単に買いたい
PAYPAY証券の魅力は誰でも簡単に少額で米国株を買えるところです。
1,000円で米国株が買えるサービスはPAYPAY証券以外にはありませんからね。
多少割高ですが、PAYPAY証券の魅力を考えるとぼくは気になりません。
ぼくが始めたように毎月1万円で1,000ずつ10銘柄に積み立てなんて他では絶対にできませんから。
めざお
資金が少なくても米国株を楽しめるPAYPAY証券は庶民の味方です。
なぜPAYPAY証券の方が割高なのか?
なぜPAYPAY証券は割高なのか?
とその前になんでPAYPAY証券は他の証券会社と違ってたった1,000円から買うことができると思います?
それはPAYPAY証券自体が市場から買った米国株をユーザに提供しているからです。
要はぼくらがPAYPAY証券で米国株を買うとき、それは市場からではなくPAYPAY証券から買っているんですね。
つまりPAYPAY証券自体が市場から買うときにすでにコストが発生(支払ってる)してるんですね。
なのでPAYPAY証券がユーザに売る時にはコストを回収する必要があります。なのでちょっと割高なんです。
PAYPAY証券は慈善事業じゃなくてビジネスしてるわけなんで当然のことですね。
そのおかげでぼくら庶民はたった1,000円で米国株を買うことができるんです。
一度使ってみたら分かりますが、「こんな簡単に金額指定で米国株を買えてしまうのか」と驚かれること間違いなしです。
是非、一度使ってみてくださいね。
めざお
PAYPAY証券で米国株投資はじめてみましょう!