めざお
めざお(@Mezaoku_tweet)です。
FX自動売買は2018年頃から人気が高まり、2020年5月現在では資産運用の一つの在り方として注目されています。
資産運用の悩みの一つとして「仕事が忙しくて時間が取れない。けどFXやってみたい」という方は結構いらっしゃいます。
また単純に「自動売買に興味はあるけなんとなくリスク高そうで怖い」という方もいらっしゃるのではないかと思います。
この記事を一通りお読みいただくと自動売買のメリット・デメリット、どのような使い方をすると資産運用として成り立つのか。
また実際ぼくが使っている自動売買4つはどんなもので、それぞれどのような特徴があるのかなど比較しています。
さらに、ぼくのコロナショックでの失敗から学んだことをベースにどのように自動売買と向き合えば、うまく資産運用できるかなども考察していますので、是非、参考にしてください。
ずばり自動売買のメリットは
- 24時間トレードしてくれる
- 自動運用なので手間いらず
- 相場を予想しなくて良い
- 楽しい!
などいろいろあります。当然、デメリットもありますが詳しくは記事の中で解説しますね。
この記事では主に自動売買で有名なマネースクエアさんのトラリピという自動売買をベースとして解説していきます。
FX自動売買ってどんなもの?
読んで字のごとく「FXを自動でトレードしてくれるもの」なんですが、ぼくが利用しているのはリピート系と呼ばれるものです。
このように等間隔に買いと売りを仕掛けておくことで相場を予測する必要がなく仕掛けている価格になった時に自動で売買されていきます。
自動売買で有名なマネースクエアさんのトラリピの解説動画が分かりやすいのでご覧ください。
動画の中でも解説されていますが、あらかじめ設定されている価格になれば自動的に売買を繰り返すので相場を気にする必要がありません。
通勤中も仕事中も家事中も寝ているときも常に自動売買してくれます。これだけ見るとめちゃ簡単に稼げそうです。
確かに自動で簡単に24時間稼いでくれます。
でも、世の中そんなに甘くなくて自動売買の性質を理解した上できちんと運用しないと痛い目にあいます。
ぼくは理解していたつもりでしが、コロナショックで痛い目をみました・・・。(笑)
自動売買で意識しておくべき大事なこと
自動売買を運用する上でとても大事なことがあるので、必ず意識しておいてください。
- 含み損(塩漬け)前提の運用
- 資金管理が重要
- スワップポイントを意識する
- コツコツ増やす
含み損前提の運用
自動売買は常に稼ぎ続けてくれるわけではなく、こんな感じで必ず含み損をかかえた運用となります。絵にしてみました。
上図のように為替は価格の上下を繰り返すため相場の状況によっては利確されるまでに数カ月間を要する場合があります。
このことを説明してない記事も多いので注意してください。自動売買は含み損が前提の運用です。
100万円で運用すると常に20万円くらいの含み損を抱えるくらいの感覚です。
めざお
ここで重要になるのが資金管理!
資金管理が重要
含み損が前提の運用となるためロスカットされないための資金管理がとても重要になります。
ここでは資金管理とは単純に証拠金維持率を1,000%以上で運用することととらえてください。
これは実際にぼくが運用していた時の証拠金維持率です。591%なのでちょっと維持率低いですね。
これくらいの維持率だとコロナショックのような大暴落があると耐えることができません。間違いなくロスカットコースです。
はい・・・。ぼくはロスカットされる前に損切しました(笑)
その状況は後ほど詳しく紹介します。
スワップポイントを意識する自動売買でもう一つ大事なことがあって、それはスワップポイントです。
スワップポイントとは利息のようなもので、もらえる場合もあれば支払わなければいけない場合もあります。
例えばマネースクエアのスワップポイントだとこんな感じです。
例えば一番下のメキシコペソ円(MXN/JPY)だと1万通貨の買いポジションで1日7円のスワップポイントがもらえますが、売りポジションだと1日11円のスワップポイントを支払わなければなりません。
つまりマイナススワップとなるポジションを持ってしまうと含み損期間中にスワップポイントだけでそれなりの損失となります。
先に説明したとおり自動売買は含み損前提の運用となるので、マイナススワップとなる売買方向へは仕掛けないようにすべきです。
長期間保有してやっと決済されたけど、スワップポイントで結局損失となってしまったなんてことになると最悪ですからね。
コツコツ増やす
自動売買はガンガントレードしてくれてガンガン稼いでくれるというイメージをお持ちの方が多いです。
もちろん設定次第では可能ですが、相当な資金力が必要ですしその分リスクも高くなります。
ぼくは自動売買を資産運用として利用するのであればリスクは小さくコツコツ増やしていく設定を推奨します。
100万円の資金で運用するなら毎月1万円~2万円稼げれば十分なイメージです。
これでも年利で考えたら12%~24%ですからね。資産運用としてはむしろ出来過ぎですね。
でも前述のとおり含み損を抱えた状態での話です。
運用はじめて1年くらいは利益よりも含み損の方が大きくなると考えていて良いでしょう。
投資形態は全く違いますが不動産投資で毎月得られる家賃収入と考えるとイメージしやすいです。
不動産投資は毎月の家賃収入からローンを支払いつつ利益を手にしますが、自動売買だとローンが含み損にあたるイメージでしょうか(笑)
ロスカットさえされなければ、毎月コツコツ増やした利益が、いずれ含み損よりも大きくなります。
めざお
ロスカットされないように資金管理を徹底し毎月コツコツ手にした利益で含み損を相殺していきましょう!
なぜコロナショックでやられた?
さてちょっと息抜きにぼくの失敗談を。
かなり嫌な感じなので損切り祭り決行!
— めざお💰お金なきポンコツリーマン👔資産運用ブロガー (@Mezaoku_tweet) March 6, 2020
これで資金拘束解除されたので現金比率高めて安値仕込み用にします。
余剰資金なので生活には影響なし😇
いやー勉強になった。イケイケ相場すぎてレバレッジかけすぎてました😅
生き残ります😎 pic.twitter.com/SCOphPr1dJ
このツイートは左がトライオートFX(約10万円)、右がループイフダン(25万円)の損切結果です。
結局、トラリピもあわせて3つの自動売買で約60万円の損切をしています。
一般投資家のぼくにとって60万円は痛すぎましたが、損切してなければ今ごろさらに大きな損失となっていたので正しい判断でした。
ぼくは資金管理の大事さやスワップポイントの大事さコツコツ増やすものは十分に理解していたつもりでした。
ではなぜ、失敗したのか?
完全に調子にのっていました・・・。
ぼくは2019年から本格的に自動売買をはじめてますが、とても調子よく資金が増えていきました。
こんな感じでループイフダンでは資金30万円で10万円の利益を確定できてます。
利率は約30%なのでとんでもない利率ですよね。
そうなると人間は欲深い生き物なので「ちょっとくらいリスク取って利益を増やそう!危なくなったらすぐに損切すれば良いし」みたいな考えになってしまってたんですよね・・・。
で、コロナショックの暴落がきますが、今度は「戻るはず戻るはず」で損切せずに含み損が大きくなりすぎて最終的には耐えれず損切祭り決行というオチでした(笑)
もちろん1年間コツコツ増やした利益も吹き飛び、さらなる損失でマイナスです。
まぁ冷静に考えるとこの先何年も利率30%で運用できるわけもなく、2019年はたまたま相場に恵まれていただけなんです。
ということでしばらく自動売買は約2ヶ月お休みしてましたが、気持ち新たに資金10万円で運用開始しようと考えています。
今度こそコツコツとリスク低めで運用していきます!
トラリピをはじめてみよう!
さて、心新たに10万円ではじめる自動売買ですが、トラリピで再挑戦しようと思います。
理由は運用設定しやすいのとリスクも分かりやすいからです。
これから自動売買はじめたい方にも良いと思います。実際に設定していきますので参考にしてくださいね。
トラリピの運用設定方法
トラリピを設定するときは画面の左側で通貨ペア、運用幅などを設定すると右側のチャートでどの範囲にしかけようとしているのか一目で分かるため、視覚的に設定することができます。
それでは設定してみましょう。
ドル円で設定を考えてみますね。
- ①でトラリピ注文をクリック
- ②で通貨ペアドル円を選択
- ③で売買区分「買」を選択
- ④で仕掛ける範囲(105円~109円)を設定
- ⑤で仕掛ける1本あたりの通貨数0.1万(1,000通貨)を設定
- ⑥で仕掛ける本数5本を設定
- ⑦で仕掛け1本あたりの利益額1,000円を設定
これがどのような設定なのか実際のチャートで説明しますね。
このように105円~109円に1,000通貨の買いを1円間隔で5本仕掛ける設定となります。
では⑧のリスクをみてみましょうか。
設定したらリスクを確認
ここで注目すべきはロスカット水準です。
この設定だとドル円が90.625円になったらロスカットされるという設定です。
これは安全なのか?チャートを見て判断します。
ここ7年間をみても95円を下回っていませんし、ロスカットラインはさらに5円ほど下であるため安全な設定と言えます。
では、ちょっと欲張っ仕掛けを5本から11本に変更したらどうなるでしょう?
ロスカット水準は101.989円で約102円ですね。
また、チャートでみてみましょう。
何度もというわけではありませんが、直近だとコロナショックだとアウトですね。
なので11本という設定は厳しそうです。
ということで5本の設定で運用開始しますね。
リスクの確認がとれたら確認ボタンをクリックして確認画面へ進みます。
ちゃんと105円から5本の買いが1,000通貨で設定されてますね。
ではこれで稼働させます!
是非、やってみてくださいね。
トラリピで自動売買
トラリピ設定の考え方
さきほどはさらっと設定方法を解説しましたが、実際にぼくが設定するときの考え方に沿って、もう少し分かりやすくトラリピを設定するときの考え方を説明しますね。
この考え方はトラリピだけでなく他の自動売買にも応用できるので、是非、参考にしてください。
運用資金は30万円として考えてみます。
①仕掛ける範囲をなんとなく考える
カナダドル円が説明しやすい感じなので例にします。
これはカナダドル円の週足チャートですが、ここ10年の動きを見ると約75円が底値として反発しているのが分かります。
しかも現在も75円付近なので、ここおからは反発して上がっていきそうと判断できます。
なので、買いを仕掛けるとおもしろそうですね。
仕掛ける範囲はここ4年程レンジ相場を形成している75円~90円くらいがよさそうです。
ロスカットラインは65円くらいを想定しておくと安全そうです。
②トラップ幅や運用本数を設定してリスクをシミュレーション
ある程度、仕掛ける範囲とロスカットラインを決めたら、実際にトラリピ注文に入力してリスクをみてみましょう。
仕掛ける範囲は先ほどの通り75円~90円で1本の注文は1,000通貨。
ひとまず1円間隔で仕掛けてみたいのでトラップ本数は16本です。利益もトラップ幅にあわせて1,000円とします。
さっそくリスクを計算すると
想定しているロスカットライン65円をオーバーしてるので微調整が必要そうですね。
仕掛ける範囲を75円~89円にしてトラップを1本減らしてみましょう。
これでリスクを計算すると
今度はロスカット水準が64.584円なので、OKそうですね。
こんな感じで調整していきます。
また、もう少し仕掛ける範囲を狭くして利益を狙いたい場合は次のような感じに変更しても良いです。
仕掛ける範囲を少し狭くして75円~85円に変更。
50銭間隔で仕掛けるので本数は21本に増やして、利益額もトラップ幅にあわせて500円に変更
こうすることで、本数が増えているのでさきほどの設定よりもトレード回数が多くなり楽しめます(笑)
リスクを試算してみると
本数増やしたことでリスクも高くなってますね。ロスカット水準は68.453円です。
じゃあ、本数減らすかーみたいな感じでトラリピ注文を設定していきます。
とにかく触ってみるのが一番なので、自分でいろいろ触ってみてくださいね。
トラリピで自動売買
利益額の補足
利益額の考えを補足です。仕掛け幅と利益幅は同じになるように設定すると効率が良いです。
こんな感じで決済するタイミングで次の注文もされるため良い感じでリピートされていきます。
利確幅が仕掛け幅より大きかったり小さかったりすると先に決済されたり、新たな注文後に決済されたりでうまくリピートされません。
運用本数の目安
まず自動売買をコツコツ安全志向で運用するなら、ぼくの経験上10万円で最大5,000通貨くらいが妥当です。
実際にぼくの先ほどのドル円の設定も10万円の資金で最大5,000通貨の設定です。
でもこれでも最大レバレッジ5倍くらいになるので、超安全という訳ではありません。
レバレッジ = 107円 × 5,000通貨 ÷ 10万円 = 5.35倍
1本が最低1,000通貨の設定となることを考えると10万円で5本の設定が安全に運用するための目安としていただければと思います。
自動売買はじめるならどれがいい?
結論から言うと見た目で運用設定が分かりやすく、またリスク計算も瞬時でにできるためこれから自動売買始める方にはトラリピが一番良いです。
これまで実際の設定画面をお見せしていますのでイメージもしやすいかと。
その他の自動売買との比較表です。
自動売買 | 初心者向け | 操作性 | 取引コスト |
トラリピ | 〇 | ◎ | △ |
ループイフダン | ◎ | △ | △ |
トライオートFX | △ | 〇 | 〇 |
連続予約注文 | △ | △ | ◎ |
総合優勝はトラリピ
やはり操作性や機能面が優れています。初心者の方でも分かりやすいので総合的にみると優勝。
トラリピのデメリットはやはり取引コスト(スプレッド)が高い点ですね。これさえクリアすれば最強なんですけどねー(笑)
トラリピで自動売買
初心者向けはループイフダン
ループイフダンは設定自体が不要でほんとにプログラムを選んで稼働させるだけです。
なので一番簡単な自動売買です。ただし、他の自動売買のように仕掛け範囲やトラップ幅を自由に設定することができません。
選んで稼働するだけ
中級者向けはトライオートFX
トライオートFXはスプレッドも安く、自動売買の設定も自由自在です。
初心者向けとして選ぶだけの自動売買セレクトという商品もあります。
興味があればみてくださいね。
スプレッドが安い!
コスト重視で上級者なら連続予約注文
連続予約注文はコストは最強で一番安いです。
ただし、自動売買というより半自動売買です。トラリピやトライオートFXのように一発で設定ができません。
100通貨からでも運用できるので5万円くらいで楽しみたい方にはオススメです。
上級者だと多少面倒でも連続予約注文一択でしょう。
上級者ならこれ
自動売買はまったり運用がベスト!
コロナショックによる暴落から学びましたが、自動売買はまったり運用するのが一番です。
短期的な利益をもとめてリスクの高いガンガントレード設定にしてしまいがちですが、必ずいつか破綻します。
ぼくも1年くらいは順調に運用できていましたが、調子にのってリスクを高くしてしまったがためにそれまでの利益を飛ばし、あげくマイナスとなってしまいました。
このことから安全すぎるくらいの設定で運用しないとだめだということ。
現在、トラリピで10万円でドル円の運用をスタートしましたが、目標は1年で1万円~2万円の利益です。
ほぼ約定しない設定ではありますが、もうそれくらいがちょうど良いのだと悟りました。
1年で1万円~2万円の利益でも年利で計算すれば10%~20%ですからね。十分です。
あとは毎月1万円くらい追加投資して仕掛け本数を増やしても良いですよね。積み立て投資みたいな感じで。
コロナショックでの損失をバネにして頑張ります。
自動売買はしっかりリスクを理解した上でうまく利用すれば資産運用の武器となります。
運用状況については定期的に更新していきますね!
自動売買を体験しよう!