こんにちわ。めざお(@Mezaoku_tweet)です。
数あるリピート系FXの中でも設定が命のトラリピ。
なんとなく値ごろ感で設定してしまうと絶対うまくいきません。
運用効率が悪かったり、下手したらロスカットされてしまったりと散々です。
トラリピの長所を生かせずにお金だけが減ってしまい残念なことになります。
「トラリピが人気だから自分も始めよう」という考えには賛成ですが、やるからにはしっかりと稼げるように運用設定しましょう。
この記事では初歩的なものから実際に運用する際のおすすめまでトラリピの設定に特化して解説します。
この記事で分かること。
- トラリピ設定の考え方
- トラリピ設定の基礎(値幅・レバレッジ・証拠金)
- トラリピ設定の応用(ハーフ&ハーフ・両建て)
- トラリピおすすめの設定
トラリピ設定の考え方(安全・長期運用)
まずは説明動画でトラリピがどんなものかイメージをつかんでくださいね(*^^)v
トラリピ設定は安全に長期運用が基本
みなさん、トラリピのイメージってどんな感じですか?
毎日バリバリトレードしてくれてガンガン稼いでくれるイメージですかね?
であれば、それはちょっと違います。
確かにそういう日もありますが、トラリピの基本は安全に長期運用で考え設定する必要があります。
トラリピの仕組みは下図のように何度も同じ値段で発注し決済するというのを繰り返す仕組みです。
この仕組みに適応した価格帯をチャートから探し安全に長期間の運用で考える必要があります。
安全・長期間とは
- 安全:ロスカットされないようにする(十分な資金で運用する)
- 長期間:長期間にわたって運用できる値幅を決定する(レンジ価格帯を見つける)
実際のチャートで考えるとこんな感じです。
レンジ①もレンジ②も良い感じで同じ価格帯の中で上下を繰り返していますよね。
要はこういうレンジに狙いを定めてトラリピを仕掛けましょうってことです。
そして値動きに耐えれる証拠金で運用していく必要があります。
では、設定方法を基礎編からみていきます。
トラリピ設定の基礎編(値幅・レバレッジ・損切り)
トラリピの設定について簡単なイメージはつかめましたでしょうか?
長期間にわたり何度もいったりきたりしている価格帯に仕掛けるんでしたよね。
トラリピを仕掛ける設定を考えるのに必要不可欠なのが、らくトラ運用試算表です。
マネースクエアのサイト ⇒ トラリピ ⇒ らくトラ運用試算表
選択・入力項目
- 買いか売りかを選択(右上)
- 通貨ペア
- 運用予定額(運用資金)
- 仕掛けるレンジ幅
- 仕掛ける本数
- 1本あたりの通貨数
- 1回で狙う利益
- ストップロス設定(省力可)
運用資金は30万円として、さきほどの豪ドル円のレンジ②の設定をしてみましょう。
レンジ②のレンジ幅は78.8円~83.2円なので、この価格幅に以下条件で仕掛ける想定で試算してみます。
必要なもの
- 売買区分:買い
- 通貨ペア:豪ドル円
- 運用予定額(運用資金):30万円
- 仕掛けるレンジ幅:78.8円~83.2円
- 仕掛ける本数:20本
- 1本あたりの通貨数:0.1万(1,000通貨)
- 1回で狙う利益:300円
- ストップロス設定:設定なし
1回で狙う利益は好きな値段で良いですが、ある程度取引通貨の値動きに応じて考えてください。1,000通貨取引なら100円で10PIPSです。豪ドルで利益を2,000円に設定すると値動きとしては200PIPSで2円も値動きしないと決済されません。ぼくの理想は500円~1,000円と考えています。
トラリピ設定 試算結果(値幅・レバレッジなど)
こんな感じになりました。
このとき注意したいのは以下の4点
試算時の注意点
- ①トラップ値幅
- ②必要資金の合計
- ③レバレッジ
- ④自動ロスカット
①トラップ値幅
トラップ値幅が1回の利益値幅以下になると効率的です。
今回の試算ではトラップ値幅は0.23円。
利益値幅=1回の利益÷通貨数なので、今回の利益値幅は300円÷1,000通貨=0.3円です。
トラップ値幅(0.23円)< 利益値幅(0.3円)となっていてトラップ値幅の方が小さいので、OKですね。
②必要資金の合計
今回の試算では必要資金の合計が108,488円となっており、運用資金の30万円より十分小さく余裕があるので大丈夫そうです。
以下2つを足し合わせた額より十分大きい額で運用すれば安全です。
必要資金の内訳
- 証拠金必要額:20本すべてのポジションを持つのに必要な証拠金
- すべて成立時の評価損:20本すべてのポジションを持った時の評価損
③レバレッジ
トラリピのレバレッジは人それぞれですが、ぼくの場合は目安として運用期間で考えます。
レバレッジの目安
- 長期:02倍~03倍(数か月以上)
- 中期:05倍~08倍(数日間)
- 短期:10倍~20倍(2,3日)
今回の試算では6.32倍となっていますので、数日間なら良いですが、トラリピの前提である長期運用を考えるとちょっとレバレッジとしては高すぎるイメージです。
特に初心者の場合はレバレッジは可能な限り小さくなるように意識して十分な資金にて運用してください。
④自動ロスカット
短期運用の場合はあまり意識する必要はありませんが、トラリピ基本の長期運用となるとこの自動ロスカット価格が超重要です。
どういうことか?
要は、この自動ロスカット価格(68.57円)になると読んで字のごとくロスカットされます。
では、豪ドル円はこの価格になる可能性はあるのか?
それを調べるために過去の最低価格を長期のチャート(月足チャート)で確認します。
この豪ドルの月足チャートで過去の価格を確認する限り、72円は下回ることはほぼないと考えてよいでしょう。
すなわち自動ロスカット価格(68.57円)になることもほぼないと考えて良いので、レバレッジ6.32倍でも大丈夫だろう(長期運用可能)という判断が可能です。
それでも不安な場合は自動ロスカット価格を過去最低価格の55円より下になるようにすれば良いですね。
ちなみにトラップ本数を30本にするとこんな感じです。
これだと自動ロスカットが73.56円となり72円より上の価格になるので、やばいかな?
という感じで考えていきます。
以上、4点を気にしてらくトラ運用試算表での試算結果を見てトラリピの設定を考えるようにしましょう。
これがトラリピ設定の基本(基礎)です。
トラリピ設定 損切り
今回の試算では損切設定をしませんでしたが、これを使う場面としては短期運用の場合です。
長期運用の場合は基本的に損切されることを想定していませんので。
高いレバレッジをかけて運用する短期トラリピの場合は、必ず損切設定をするようにしましょう。
トラリピ設定の応用編(両建て・ハーフ&ハーフ)
さて、トラリピ設定の基礎編を理解いただいたところで、今度は応用編です。
トラリピには超効率的なハーフ&ハーフと両建てのラッピングという運用設定が可能です。
説明していきますね。
トラリピ設定 ハーフ&ハーフ
高値ゾーンでは売りのトラリピを低値ゾーンでは買いのトラリピを良い感じに仕掛けること
チャートで説明するとこんな感じ
「80円~90円に買いのトラリピじゃだめなの?」もしくは「80円~90円に売りのトラリピじゃだめなの?」
と思われた方。まっとうな疑問ですね。でも、全く資金効率が違うんですよ!
また、らくトラ運用試算表で試算してみましょう。
80円~90円に買いだけのトラリピ(資金30万円 20本)
売りも同じような感じなので割愛します。
この例は80円~90円に20本のトラリピを仕込んでます。
では次にハーフ&ハーフで80円~85円に10本の買いトラリピ、85円~90円に10本の売りトラリピを設定した場合を試算しますね。
本数は合わせて同じ20本です。さて、どうなるでしょう?
80円~85円に買いのトラリピ(資金30万円 10本)
85円~90円に売りのトラリピ(資金30万円 10本)
表で比較するとハーフ&ハーフの効率の良さが一目瞭然です。
ハーフ&ハーフだと資金効率面では必要資金は約10万円減。安全面ではレバレッジは約5倍減。
現在、豪ドル円は約82円であることを考えるとロスカットされるまでの価格幅は約10円から約30円へと大幅に改善されていることが分かりますね。
仕掛けてる価格幅も本数も同じなのにハーフ&ハーフの運用にするだけでこんなにも良くなるんです。
え?必要資金は買いと売りを足して約11万円くらいじゃないの?
と思われるかもしれませんが、そうではありません。説明しますね。
上記のように85円を越えていくと売りのゾーンに突入し売りのトラリピが始まりますよね?
でも買いのトラリピは50銭という利益幅で設定しているので、売りのトラリピが始まる頃には買いのトラリピはすべて決済されて終わっているんです。
つまりハーフ&ハーフとは単純に買いのトラリピと売りのトラリピを半分ずつ設定しているだけなんですね。
なので、今回の例でいくと80円~90円に買いもしくは売りのみを仕掛けるよりも半分ずつ買いと売りを仕掛けることで資金効率と安全面を向上させる効果があるんです!!
ハーフ&ハーフは今回の例のように高値ゾーンと低値ゾーンがきれい分かれているような通貨を長期足チャートから探して適用してくださいね。買いと売りのバランスがよくなるように中間値(今回の例では85円)を探すことが大事です。
トラリピ設定 両建て・ラップ
ハーフ&ハーフを理解したらもう一つ、両建てのラップ設定を理解しておきましょう。
ハーフ&ハーフの応用編で売り部分と買い部分を重ねて(ラップして)さらなる利益を狙う方法です。
高値ゾーンと低値ゾーンが明確に分かれていないような場合に有効で例えばこんなチャートです。
こういう場合に下図のように両建て(ラップ)にて設定を行います。
これにより低値ゾーンでは買い、高値ゾーンでは売りで利益を狙います。
かつ、両建てゾーンでは売りでも買いでも利益が出るというさらに利益率の高い運用が可能となります。
設定値の決め方は今まで説明した基礎編、ハーフ&ハーフの考えと同じです。
自分の運用資金にあわせて無理のない設定を行いましょう。
トラリピ設定 運用本数を増やしたい場合
例えば、現在はトラリピ10本で運用しているが、追加資金ができたのであと10本運用を追加したい場合などあると思います。
その時は、現在稼働しているトラリピを決済して取り消して新たに20本でのトラリピを設定するのではなく、現在稼働しているトラリピと運用値幅をずらして同じ設定をいれてください。
言葉では分かりづらいですね。こういうことです。
今、下図の黄色線に10本のトラリピを仕掛けているとします。
これに下図のように幅をずらして同じ本数のトラリピを仕掛けます。(赤い線の設定を追加)
こうすることで現在稼働中のトラリピはそのままに本数を追加することが可能です。
例えば黄色線のトラリピを125円~140円に10本設定していたとすれば、赤線のトラリピを125.5円~140.5円と0.5円ずらして10本設定する感じですね。
既に稼働しているトラリピが含み損を抱えていたりした場合には強制的に終了させることは困難ですからね・・・。
そういう時に本数を増やしたくなったらこの追加設定を思い出してください(*^^)v
トラリピ設定のおすすめ設定
さて、ひととおり設定についてご理解いただいたところで。
では、トラリピのおすすめの通貨や設定は?ということで
トラリピを30万円で運用する場合のおすすめ設定を考えた記事があるので共有しておきますね(*^^)v
トラリピを10万円ではじめるおすすめ設定
これは結構、みんなが思うことです。トラリピは10万円ではじめられるのか?
そして10万円でのおすすめ設定はあるのか?
答えから言うと、「始められるけどちょっとリスクが高くあまりおすすめできない」が本音です。
一応、おすすめ設定紹介しておきますね。
それは、単純にぼくも実際に運用している豪ドル円のハーフ&ハーフを資金10万円でやるだけです。
買いゾーンをらくトラ運用試算表で計算するとこんな感じ
10万円プラン資産条件
- 売買区分:買い
- 通貨ペア:豪ドル円
- 運用予定額(運用資金):10万円
- 仕掛けるレンジ幅:80円~85円
- 仕掛ける本数:10本
- 1本あたりの通貨数:0.1万(1,000通貨)
- 1回で狙う利益:500円
- ストップロス設定:設定なし
レバレッジは10倍と高めですが、ロスカット価格は75円(ここ8年での最低価格付近)なので、まぁ大丈夫でしょう。
トラップ値幅は0.55円と利益幅より大きいので効率は悪いですが、資金が10万円なのでしょうがないです。
という感じで、売りも同じように85円~90円に設定すれば、10万円でもそれなりにハーフ&ハーフが楽しめると思います。
リスクは高いので注意ですよ!!
トラリピは十分な資金で十分な余裕をもって、いっぱいトラップをしかけて長期運用が基本であることは意識しておいてくださいね。
でも少額で楽しみたいですもんね。お金そんなにありませんし。ぼくもそうです。
だから15万円の資金ではじめました(*^^)v
トラリピの設定方法 まとめ
以上、トラリピ設定の基礎編・応用編でした。
ほんとトラリピは設定考えるのが楽しいんですよねー。
特に為替が休みの土日の昼下がり
コーヒー飲みながら今後のトラリピ設定考えたりするのが最高の時間だったりします(*^^)v
ではまとめです。
トラリピ設定方法 注意点やポイント
- 安全に長期運用を基本的考えとする
- トラップ値幅は利益値幅より小さくする
- レバレッジは運用期間を意識する
- レバレッジは2,3倍で長期運用が一番の理想
- ほぼ到達することのない自動ロスカット価格になるようにする
- ハーフ&ハーフを活用する
長期チャートで見たときにレンジ相場を形成している通貨が探せればベストです。
以上のポイントを意識して、あとは各通貨からトラリピに適したチャート探して運用しちゃいましょう。
トラリピに適しているのはレンジ相場です。
メキシコペソ円のトラリピとかおもしろいですよ(*^^)v
実際の設定内容など以下の記事をご覧くださいね(*^^)v
